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商標権 -商標の類否判断-

企業法務

2016/04

森田博貴

1 先月のおさらい
先月の知的財産権コラムでは、商標権の効力が及ぶ範囲について解説致しました。商標権の効力は、第三者による同一または類似の標章の利用に対して及ぶところ、当該標章が登録商標のそれと類似するか否かが非常に重要なポイントとなります。

2 称呼・外観・観念による類否判断
標章の類否を判断する場合、原則的に、称呼・外観・観念から判断し、このうちの1つでも紛らわしい場合には類似と判断されます。称呼類似・観念類似・外観類似の内容と例は、以下の通りです。

 ①称呼類似:発音が聴覚上似ていて紛らわしい場合
  Ex 「プラノ」と「プラノス」
 ②観念類似:意味が似ていて紛らわしい場合
  Ex 「太陽」と「SUN」、「王様」と「KING」
 ③外観類似:外観が似ていて紛らわしい場合
  Ex 「ライオン」と「テイオン」

3 称呼類似
(1) 自然に生ずる発音を基準とした判断
上記3つの判断基準の中でも最も重要となるのが称呼類似のケースです。
称呼類似に当たるか否かは、当該商標の自然に生ずる発音により判断されます。たとえば、「紅梅」という漢字表記による商標を出願しようとする場合、たとえそこに「ベニウメ」という振り仮名が付されていても、当該商標の自然発音には、「ベニウメ」のみならず「コウバイ」も含まれるとして、この二つの発音を基準として称呼類似の有無が判断されます。したがって、上記「紅梅」の商標出願に先行して「ベニウメ」もしくは「コウバイ」と類似する音で発音される商標が出願されていれば、称呼類似として当該「紅梅」の商標出願は拒絶されることとなります。

(2) 称呼類似判断の傾向
ア 一音相違の場合
2つの商標の発音を比べた際に、これらが発音上全体として同数音で構成され一音のみ相違している場合で、かつ、当該相違音の差が以下のような微細なものにとどまる場合、当該2つの商標は称呼類似に当たると判断される傾向にあります。
 (ア)相違する一音の母音が共通するケース
   Ex 「スチッパー」と「スキッパー」
   もっとも、一番最初の音(語頭音)は聴取しやすいことから、これが異なる商標の多くは非類似と判断されます。
   Ex 「求職ジャーナル」と「就職ジャーナル」
 (イ)相違する一音が50音上共通の行に属するケース
   Ex 「バルカン」と「バルケン」
   ※相違音が共に「カ」行に属する
 (ウ)相違する一音の差が清音、濁音、半濁音の差に過ぎないケース
   Ex 「ヘトロン」と「ペトロン」
 (エ)相違する一音のうち少なくとも一方が弱音であるケース
   Ex 「ダンネル」と「ダイネル」
   ※「ン」が弱音に当たる
 (オ)相違する一音の差が長音の有無に過ぎないケース
   Ex 「レーマン」と「レマン」
 (カ)相違する一音の差が促音の有無に過ぎないケース
   Ex 「ラッセラ」と「ラセラ」

イ 二音相違の場合
2以上の音が相違する二つの商標は、通常、称呼類似には当たらないとされます(結合商標に関する議論は、別論として次回ご紹介させていただきます)。もっとも、この場合であっても、全体の音感が紛らわしいと判断される場合にはやはり、称呼類似として扱われます。
たとえば、「リップテック」と「リブテック」とは、相違する2音の差が促音の有無及び濁音・半濁音の違いに限られるため、全体として音感が紛らわしいと判断されます。

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