顧問先様の紹介
株式会社南興クリーンサービス 様
更新日:2025/05/23
鹿児島の未来を考える
1.社長紹介
代表取締役社長 德田 秀法 様
1975年生まれ。ご両親は鹿児島のご出身ですが、ご本人は幼少期より大学卒業、社会人時代まで東京で過ごされました。学生時代はサッカー、剣道、音楽に励み、とりわけ音楽では3歳よりヴァイオリンを習い、大学で管弦楽団のコンサートマスターを務められました。大学卒業後はNTTデータに入社し、システムインテグレーション(SI)の立場で大型金融システムの開発に従事されました。2004年に29歳で鹿児島に戻り現職の会社に入社、39歳で社長に就任され、現在に至ります。
2.事業紹介
リスク分散を考慮し4部門を主軸に展開しています。①ダスキン事業部はレンタルマットやモップを離島含む鹿児島県全域と宮崎県南部向けに製造・物流を担う工場の運営②エンジニアリング事業部はクリーニング、コインランドリー、リネン向け機械設備販売、設置・保全などの技術的支援③コインランドリー事業部は、全店の使用状況を可視化、キャッシュレスに対応でき、遠隔操作など管理もできるアプリを開発して県内に44の直営大型店舗を展開④かごラン事業部は、各部を横断したブランディングの構築、新規事業のアイデアを検証しアプリの開発、ECサイトの構築・運営、サイネージ広告の配信などを担っています。
3.過去にあった危機(ご苦労)とその克服
転機はやはり新型コロナウイルスの感染拡大でした。ダスキン事業は、飲食店などが閉店しレンタルマットやモップは激減、エンジニアリング事業もホテルなどのリネンサービスが影響を受け売上が落ち込みました。一方で、同時期に「60℃以上の熱環境であればウイルス対策に有効」という国の指針や情報が広がり、コインランドリーの需要は増加しました。加えて「コロナ禍だからこそ非接触型の仕組みが必要」と考え、キャッシュレス決済の環境などを整え、独自のサービスを拡充させました。もともと私がNTTデータでSEとしての勤務経験があり、アプリの設計やDX化を推進し、危機的状況から事業拡大に転じる原動力になりました。コロナ禍を乗り切るうえで、常日頃から事業ポートフォリオを考慮し、複数の事業を持ち一つに頼らない分散型経営が奏功しました。
4.社長が大切にされていること
経営とは、「社員とどう向き合うか」だと考えています。人は元々弱い存在であるという「性弱説」の考えを持った上で、判断に迷った時は「善と悪とあらば、人としての善の道」を選んで欲しい、それを評価すると社員には常々伝えています。目の前の利益を優先すれば、お客さまへの誠実さが損なわれかねません。損が出る場面であっても、お客さまにとって正しい対応を選ぶことが重要です。また、年に一度は全社員およびパートさんと面談し、課題の共有やキャリアパスを示すなど、細やかなコミュニケーションを図っています。組織の形は「逆三角形」を掲げ、現場で働くスタッフが最も大切であり、上に立つ立場の者ほど「天狗になってはならない」「低姿勢」というのが理念で、社長自ら実践しています。そして社員一人ひとりの人生や想いに寄り添うことで、離職率を抑え、長く安心して働ける職場づくりが実現できていると思っています。
5.今後のビジョン
DXやAIの進化、キャッシュレス化が進むなか、「お客さまに必要とされる価値を提供できる企業」を目指しています。コインランドリーの使用状況を確認でき、サービス終了を通知するアプリなどを開発し、先進的な取り組みを進めています。今後は、LINEアプリの開発やECサイトと実店舗の連動にも力を注ぎ、地元企業とのコラボレーションも予定しています。5年先、10年先を見据えながら、常に新規事業の「卵」を準備し、育てる仕組みを回し続けたいと考えています。また、人材不足に備えAIやDXを活用し生産性を上げる一方で、人が行うべきサービスには注力していくことも大切にして、経営戦略である「選択」と「集中」を実行していきたいと考えています。
6.インタビュアーの声
「会社は人の集合体で生き物である」と繰り返し語られていたのが印象的でした。コインランドリーのスタッフを「委託」と呼ばず、「さわやかさん」と親しみを込めて呼び大切にされ、現場で働くパートさんこそ最も重要な存在とのお考えが強く伝わってきました。最新技術と人的コミュニケーションの両輪で新たな価値を生み出していく企業モデルは、とても深く心に残りました。
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