株式会社ペイント王 様

たった一歩。それだけで、昨日より前へ行ける。

1.社長紹介

代表取締役社長　久保　聖　様

　中学校卒業後、友人の父親の紹介で塗装職人としての道を歩み始めました。独立を前提として働く人が多い塗装業界で、約10年間の経験を積んだのちに26歳で独立されます。独立当初は工務店や建設会社からの仕事なども請け負い、現在では個人宅への施工の仕事を中心に行っておられます。また、塗装業の傍らフランチャイズも展開されるなど、事業の拡大や技術の共有に意欲的に取り組まれています。

2.事業紹介

　住宅・アパート・マンションなどの外壁塗装・内装塗装・防水工事・屋根工事を手掛ける、塗装専門店です。自社の職人に加え、協力業者の職人も選び抜いたプロフェッショナルであり、確かな技術力でお客様へ質の高いサービスを提供しています。また、リアルタイムで工事写真を共有し、塗装後の定期点検や最大15年間の工事保証を設けるなど、お客様に安心して任せていただけるように徹底的にフォローをしています。さらに、フランチャイズも展開し、加盟店の売上を高めながら技術の共有を行っています。

3.過去にあった危機とその克服

　東京オリンピックの時期に人材不足に直面しました。そこで、採用難を打開するため、女性スタッフのみで構成される「ペイントガールズ」という職人部隊の立ち上げに挑戦しました。人材は集まりましたが、長期的な社員の定着には繋がりませんでした。若手社員の育成には約２年かかるのですが、社員の多くがその頃に辞めてしまうという課題が残りました。そのため、現在では、少数精鋭の自社職人と、実力のある協力業者を組み合わせた体制にしています。自社で全てやる方がコストを削減できるように思いますが、むしろあらゆるものの管理費がかかります。しかし、この形態にすることによって、そのようなコストも削減することができました。

4.社長にとって経営とは

　特別な理念はありませんが、経営については、売上を上げて利益をしっかりと確保し、その成果を社員に還元していくことを重視しています。常に新しい課題は出てきますが、ひとつずつそれに対応して解決していき、また、最近ではChatGPTを活用して情報収集をし、解決のヒントを得ることもあります。

5.今後のビジョン

　現在は加盟店の売上を高めることを優先し、今後はフランチャイズを拡大して、具体的な目標としては全国で50社程度の加盟店との連携体制を築いていきたいです。加盟店同士の技術の共有を通じて全体の施工レベルを引き上げ、より多くのお客様に高品質なサービスを提供することを目指しています。

6.インタビュアーの声

　「ペイント王」という社名は、「一番になりたい」という社長の想いからつけられました。穏やかで落ち着いた雰囲気の社長でいらっしゃいますが、お話を伺う中で、技術力への自信や、事業を着実に拡大していく力強さを感じました。今後のビジョンとして挙げていただいた、加盟店50社も間違いなく達成され、いずれ業界で一番の規模にまで押し上げていかれるのだろうと確信いたしました。