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顧問先様の紹介

窪田織物株式会社 様

投稿日:
更新日:2025/09/24

臥薪嘗胆―いつかよくなるという希望を持って―

1.社長紹介

代表取締役 大迫 孝一 様

 大迫社長は、奥様のお父様が創業した大島紬の会社を引き継がれました。お義父様は鹿児島の地で長年織物業に携わり、伝統工芸を守り続けてこられました。その志を受け継ぎ、社長自身も異業種から転身し、経営を担うこととなりました。自動車整備士として約8年間の勤務を経て、全く異なる織物の世界に飛び込み、基礎から学び直した歩みは、ご家族の歴史と地域文化を次世代へつなぐ使命感に根差しています。

2.事業紹介

 鹿児島県を代表する伝統工芸である大島紬の製造を手掛けています。職人は県内各地に点在し、平均年齢は高いものの、長年培った技術を活かしながら日々制作に励んでいます。製品は着物をはじめ、ネクタイやジャケット生地など幅広く展開され、東京の大手アパレルメーカーにも採用されるなど、新しい販路の開拓にも積極的です。また、時代の流行に合わせたデザインを取り入れる柔軟さも特徴で、近年では大阪・関西万博の公式キャラクターである「ミャクミャク」を取り入れた柄や、城山ホテル鹿児島に展示されているタペストリーなど、新しい形での提供も行っています。

3.過去にあった危機とその克服

 大きな試練として、創業期に多くの同業者が倒産する厳しい時代がありました。窪田織物様も多額の不良債権を抱える事態に直面しましたが、京都の問屋の支援を得て難局を乗り越えることができました。さらにコロナ禍や着物離れといった時代の逆風もありましたが、新しい商品開発やアパレル業界との連携を進めることで生き残りを図っています。従来の着物需要に依存せず、テキスタイルとしての可能性を広げる姿勢が、現在の事業基盤を支えています。

4.社長にとって経営とは

 社長が経営において大切にされているのは「新しさ」です。伝統工芸は時代の変化とともに需要が減少しており、そのままでは衰退してしまうという危機感を持っています。だからこそ、新しい商品やデザインを絶えず生み出し続けることが重要だと考えられています。同時に、平均年齢が高い職人たちが働き続けられる環境を守り、地域への貢献にもつなげています。織物を通して人の暮らしや文化を豊かにするという意識が、社長の経営姿勢の根底にあります。

5.今後企業として目指す先

 今後は、鹿児島の文化を世界に発信することを目指しています。大島紬を基盤としながら、ジャケットやインテリア生地など新しい分野に挑戦し、海外市場への進出も視野に入れています。また、創業者の「織物を決して絶やさないでほしい」という思いを引き継ぎ、伝統を守りつつ現代の感性に合わせた商品展開を進めています。さらに、体験プログラムの提供や小物販売を通じて、地域の人々や観光客に大島紬の魅力を伝え続け、未来に向け、伝統と革新を融合させた挑戦を続けていきます。

6.インタビュアーの声

 伝統を受け継ぎながらも新しい挑戦を重ねる姿勢に強く心を打たれました。大島紬の未来を守るため、時代の流れに沿ったデザインや海外展開を視野に入れる柔軟さは、文化を次世代へ繋ぐ力になると感じました。

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