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顧問先様の紹介

双日モビリティ株式会社 様

投稿日:
更新日:2025/11/21

“安全第一”

1.社長紹介

代表取締役 中土 浩一 様

 富山県ご出身の中土社長は、大学進学を機に上京されました。双日株式会社へ入社後、トラックの輸出業務やサウジアラビアでの海外駐在を経験され、双日株式会社と株式会社Kアクセスの資本提携を機に鹿児島へ赴任し、現場での経営支援に携わられました。2022年にグループ会社化されたタイミングで社長へ就任され、現在は全国を飛び回りながら様々なアイデアを自社に取り入れられております。

2.事業紹介

 ハイエースをベースに、室内のみを改造するキャンピングカーの製造と販売を行っていらっしゃいます。ベッドやテレビ、エアコンを完備したキャンピングカー内には、走行中でも快適に過ごせる独自に設計した電源システムをつけています。工場では家具職人3名が手作業で調整し、車ごとの微妙な寸法差に合わせて削り込みを重ねることで高い精度を実現しています。技術継承が喫緊の課題である中、若手職人の育成や家具製作の一部外注も視野に入れながら、ものづくりの伝統を守る体制作りに取り組んでおられます。

3.過去にあった危機とその克服

 独自の電装システム「クロス」を導入した際、リチウムイオン電池や充電器を一体化した画期的な仕組みでしたが、品質が安定せず、遠方のお客様の旅行先で電源が止まるトラブルが発生しました。私たちは「とにかくお客様の信頼を取り戻すことが最優先」と考え、代理店任せにせず社員たちに現場へ向かってもらいました。車を東京まで引き取りに行き、修理して再び納車するなど、時間と費用はかかりますが、なによりお客様が「夢を乗せて旅をする車」を安心して使えるようにすることが、最も大切だと痛感しています。

4.社長が大切にされていること

 私が大切にしているのは「安全第一・健康第一」です。どんなに良い製品を作っても、社員や家族の健康が損なわれれば会社は成り立ちませんので、経営の根幹だと思っています。また、お客様対応においては初動を早くし、費用を惜しまず誠実に対応することを心がけています。改造車である以上、不具合は避けられませんが、その後の姿勢が信頼を左右します。さらに、社員には積極的に展示会へ参加してもらい、他社の工夫を学び、発想を広げる機会を持たせています。技術を守りつつ挑戦を続けることが、私の信条です。

5.今後企業として目指す先

 当社の目標は「新しいモビリティを創造する」ことです。キャンピングカーというニッチな市場にとどまらず、「動く箱」としての可能性を広げています。近年は、オフィスカーや行政向けの「動く市役所」など新たな用途への展開を進めており、今後はEV(電気自動車)化にも挑戦します。EVバンを基盤とし、行政やレンタカー事業者が効率的に活用できる仕組みを構築することで、地域社会にも貢献したいと考えています。まずは月産10台から20台への増産体制を整え、新しい価値を生み出す企業として前進していきます。

6.インタビュアーの声

 中土社長のお話からは、ものづくりへのまっすぐな情熱と、人を大切にされる温かいお人柄が伝わってきました。お客様に寄り添い、社員の健康を何よりも優先される姿勢に深く共感いたしました。鹿児島から新しいモビリティを創造される挑戦に、今後ますますの発展を感じました。

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