
企業法務コラム
「失敗の本質」
2021/08/25
事故・傷害部の部長をしている弁護士の永渕です。
事故・傷害部は弁護士3名、事務スタッフ4名の7名という構成です。
私からは、組織運営の参考になる書籍を紹介したいと思います。「失 敗の本質」という本をご存知でしょうか。
旧日本軍の敗戦の原因を、組織論から分析した内容で、出版から40年近くが経ちますが、現在でも、リーダーや経営者が愛読書の一つとして挙げることが多い本です。
「失敗の本質」では、様々な観点から旧日本軍の敗戦の原因を分析しています。その中でも、①目的の共有が不十分、②過去の成功に囚われ、学習を軽視する組織という観点からの分析はとても参考になります。
組織を構成するメンバーとの目的の共有が不十分であれば、リーダー不在の時や、リーダーと連絡が取れない時等、メンバーが各自の判断で動かなくてはならない際に、判断の基準が不明確になり、組織の目的とずれた判断をしてしまうことがあります。
リーダーは仕事・業務の目的を明確にし、それを共有するために、メンバーと密にコミュニケーションをとる必要があるのではないでしょうか。
また、私たちは過去の成功体験にこだわってしまいがちです。しかし、私たちを取り巻く環境は常に進化しており、過去の成功体験が通じなくなる時が必ずやってきます。
組織が永続的に発展していくためには、未来を見据えた学習もとても大切なことだと思います。
「失敗の本質」は、この他にも非常に示唆に富んだ視点を提供してくれます。ぜひ、ご一読いただければ幸いです。
このコラムの著者

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